主祭神 住 所 電 話 URL 備 考 115番、写真

　長岡京から平安京へと遷都（せんと）して以来、１１００年を経（へ）た記念事業として、１８９５年（明治２８）に創建された。 その事業費用は、広く一般から募るとともに、朝廷から特別に２万５０００円（現在の５億円相当）が下賜された。 前年７月２日、伊東（いとう）忠太（ちゅうた）らの考証設計によるこの社は、平安神社から官幣（かんぺい）大社平安神宮となる。 ここに祀（まつ）られる桓武（かんむ）天皇の皇霊は、皇居の皇霊殿から分霊された。
　社殿は、平安京大内裏・大極殿の８分の５に縮小して建てられ、正面の応天門（おうてんもん）を楼門、正殿の大極殿を拝殿とする。 丹塗（にぬ）り二層の壮麗な楼門には古様の「応天門」の神額を掲げ、くぐると白砂の庭が広がり、龍尾壇（りゅうびだん）とよばれる壇で上段と下段に分けられ、拝殿に導く。 ５２本の朱塗りの円柱が整然と並ぶ拝殿は、碧瓦葺（へきがわらぶ）き、入母屋（いりもや）造り。 棟の両端に鴟尾（しび）を乗せる。

出所：『神と仏の道を歩く』から抜粋