神仏霊場
京都37番
きよ みず でら
清水寺

北法相宗
本 尊
住 所
電 話
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備 考119番、写真

 「蒲団ふとん着て寝たる姿」と詠まれる東山三十六峰の、さしずめひざあたりが音羽おとわ山(清水山)で、その山懐に抱かれたのが清水寺である。 参拝の道は、五条通を東へ京焼の窯元かまもとが並ぶ五条坂を登り、軒を連ねる土産物店を抜けると、急に目の前が開け、豪壮な仁王門が目に飛び込んでくる。 広い境内は、四季を通じて修学旅行生から内外の観光グループ、霊場巡りの巡礼者でにぎわう。
 778年(宝亀9)、大和やまと子島こじま寺の僧賢心けんしん(のちの延鎮えんちん)が夢告によりよど川をさかのぼって音羽山の滝に至り、白髪の行者行叡ぎょうえいに出会う。 延鎮は土地を譲り受け、そこにいおりを結んだ。 その後、この地に鹿しか狩りにきた坂上さかのうえの田村麻呂たむらまろが延鎮に出会って殺生を諭されて帰依し、堂宇を建立。 十一面じゅういちめん千手せんじゅ観音かんのん・地蔵菩薩・毘沙門天びしゃもんてんを安置した。 清水寺のはじまりである。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋