神仏霊場
京都38番
ろく は ら みつ じ
六波羅蜜寺

真言宗智山派
本 尊
住 所
電 話
URL
備 考120番、写真

 かも川東岸、松原通と七条通の間の、六波羅(六原)とよばれる地の町家のなかにある。 六波羅は、東山山麓さんろくにあって麓原とよばれたとも、六波羅蜜寺の所在からともいわれる。 付近は轆轤ろくろ町とよばれ、京都の地誌『京都坊目誌』によれば六波羅蜜寺の境内地であった。
 寺は、山号を補陀落山ふだらくさんと号し、『元亨釈書げんこうしゃくしょ』によれば、951年(天暦5)、町に疫病が流行したとき、「いちひじり」とよばれた遊行ゆうぎょう空也くうや上人が一体の十一面じゅういちめん観音かんのん像を刻み、これを市中にき回して平穏を祈願。 10年余りをかけて金泥『大般若経だいはんにゃきょう』600巻の書写をなし、鴨川で供養をなした963年(応和3)、十一面観音像をこの地に安置して西光さいこう寺と号したのが創建になる。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋