神仏霊場
京都39番
みょう ほう いん
妙法院

天台宗
本 尊
住 所
電 話
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備 考121番

 京都国立博物館の東、東大路通に西面して総門が開かれる。 南隣には智積院ちしゃくいんが並んで建つ。
 妙法院は、南西の千一体の千手観音で名高い蓮華王院れんげおういん(三十三げん堂)と一体であることはあまり知られていない。 山号の南叡山なんえいざんが示すように、もとは比叡山ひえいざんにあり、天台座主ざすとなった快修かいしゅうが住した比叡山西塔さいとう本覚院ほんがくいん(別名、妙法院)にはじまる。 1159年(平治1)、譲位した後白河ごしらかわ上皇は東山の阿弥陀ケ峰あみだがみね西麓せいろくに院の政庁・法住寺殿ほうじゅうじどのを造営、いま熊野社といま日吉社を創建した。 このとき、比叡山妙法院の昌雲しょううんを、新日吉社の検校けんぎょう職(別当べっとう)に任じた。 ここに比叡山の一坊の妙法院は、里坊として市中に下りたことになる。
  妙法院は、青蓮院しょうれんいん梶井かじい門跡もんぜき(三千院)とともに宮門跡寺院である。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋