神仏霊場 京都42番 |
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真言宗泉涌寺派 |
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観音寺と号する寺院は、観音正寺、観音院を含め、全国にきわめて数が多い。
京都の観音寺は、東山三十六峰の南に連なる今熊野山の麓に位置することもあって、通称「今熊野観音寺」、より親しくは「今熊野の観音さん」である。
山号は新那智山と号し、現在は、南に隣り合う真言宗泉涌寺派総本山泉涌寺の塔頭である。
弘法大師空海が、天長年間(824〜834)、熊野権現の化身に会い、嵯峨天皇の御願によって開山したと伝える。
その後、藤原緒嗣が伽藍を建立して規模が定まった。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋