神仏霊場 京都43番 |
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正月が終わると、京都の伏見稲荷大社の参詣者数や賽銭開きが、よくニュースになる。
その年の景気を占う指標となるからだ。
三ヶ日の人出は、例年関西でも屈指の神社。
稲荷神は、元来農耕神だったが、中世以後工業が興り、商業が盛んになると、殖産興業神、商業神、屋敷神などと仰がれるようになった。
全国で最も多く祀られる神で、3万社を超えると推定される。
当社はその総本宮。
奈良時代の711年(和銅4)2月の初午の日に、稲荷神が現在の本殿(重文)の東にある稲荷山(233メートル)に鎮座したことがはじまりと伝える。
渡来系氏族の秦氏によって奉祀された神だったが、秦氏の勢力拡大とともに、神威も増していった。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋