神仏霊場
京都46番
だい ご じ
醍醐寺

真言宗醍醐派
本 尊
住 所
電 話
URL
備 考128番、写真

 醍醐山一山を寺域とする醍醐寺。 山号を深雪山みゆきさんと称し、世界文化遺産に登録される古刹こさつである。 旧奈良街道に面して総門が建ち、塔頭たっちゅう三宝院さんぼういんを左に見て進む境内はしも醍醐、見上げる山が醍醐寺開創の地、かみ醍醐だ。 寺歴によれば、874年(貞観16)、大峰山おおみねさん修験道場の中興の祖といわれる、空海の実弟、真雅しんがに学んだ聖宝しょうぼう笠取山かさとりやま(醍醐山)に登り、老翁と出会う。 翁は谷の水を飲み、「醍醐味かな」とめたあと、地主の神・横尾よこお明神みょうじんと名乗り、仏法を修め、衆生救済を託した。 この霊水は今もき出ており、醍醐寺の源である。 「醍醐」の語源は「最高の味」を意味し、仏教では「最高の真理」にたとえられる。 聖宝は草庵そうあんを結び、准胝じゅんてい如意輪にょいりん観音の両像を彫り、堂宇に安置する。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋