神仏霊場
京都47番
び しゃ もん どう
毘沙門堂

天台宗
本 尊
住 所
電 話
URL
備 考129番、写真

 琵琶湖びわこ疏水そすいに沿う道を歩くと、極楽橋という小さな橋が架かり、渡れば参道である。 老楓ろうふうが桜・ひのきと高さを競い、紅葉の名所で知られる。 参道は異なるふたつの顔をもっている。 幅も狭く、やや急な石段上の仁王門に至る参道は山寺の趣があり、親しみを込めていう「毘沙門さん」の石段が続く。 石段を通り過ごして隣の毘沙門坂、勅使門への参道は広く、天台宗五門跡もんぜきのひとつとしての寺格が漂う。 山号は護法山といい、正式には安国院出雲いずも寺という。
 703年(大宝3)、行基ぎょうきが勅願で開基、と寺伝にあり、平安京遷都前の出雲路(現上京区)が最初の地だ。 平安期には最澄自作と伝わる毘沙門天びしゃもんてんを本尊にし、藤原定家は『明月記』で桜の名所と記している。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋