神仏霊場
京都49番
がん せん じ
岩船寺

真言律宗
本 尊
住 所
電 話
URL
備 考131番、写真

 岩船寺がんせんじは京都府の最南端、奈良県との県境に位置する。 かつては南都仏教文化の影響を強く受け、興福寺こうふくじや東大寺の僧が隠棲いんせいの地とし、瞑想めいそうや思索の聖地として栄えた。 岩船寺の石段のそばに石の風呂(岩舟)が置かれてあり、修行の僧はここで身を清めて行を行なったという。 石段を上ると山門にさしかかり、門前から木立の向こうに三重塔が仰がれる。 豊かな自然の樹木に包まれた境内には、阿字池あじいけを中心にして堂塔が建ち並ぶ。
 岩船寺は山号を高雄山こうゆうざんといい、報恩院と称する。 寺伝には、729年(天平1)、聖武しょうむ天皇の出雲いずも行幸に際して夢告があり、大和やまと鳴川なるかわの善根寺に籠居ろうきょしていた僧行基ぎょうきに勅して阿弥陀あみだ堂を建立したのを創建とする。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋