神仏霊場
京都50番
あな お じ
穴太寺

天台宗
本 尊
住 所
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備 考132番、西国三十三所の札所本尊は聖観音、写真

 JR亀岡かめおか駅から西へ摂丹せったん街道を約3キロ。 街道わきのバス停穴太口からは600メートルで仁王門に至る。 正しくは菩提山ぼだいさん穴太寺。 地元の人々や巡礼者からは、親しく「あなおさん」とよばれる。
 705年(慶雲2)、文武もんむ天皇の勅願により、左大弁大伴おおともの古麿こまろが薬師如来を安置して創建された。 札所ふだしょの本尊はしょう観音かんのんで、本堂の須弥壇しゅみだんには、中央に薬師如来像、その左右の厨子ずしに聖観音像とお前立ちの観音像が安置されている。 聖観音像は962年(応和2)、丹波たんば国郡司宇治うじ曽我部そがべ宮成みやなりが京の仏師に造らせたといい、この像をめぐって平安後期の説話集『今昔こんじゃく物語集』巻16が不思議な因縁を伝えている。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋