神仏霊場 京都50番 |
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天台宗 |
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JR亀岡駅から西へ摂丹街道を約3キロ。
街道脇のバス停穴太口からは600メートルで仁王門に至る。
正しくは菩提山穴太寺。
地元の人々や巡礼者からは、親しく「あなおさん」とよばれる。
705年(慶雲2)、文武天皇の勅願により、左大弁大伴古麿が薬師如来を安置して創建された。
札所の本尊は聖観音で、本堂の須弥壇には、中央に薬師如来像、その左右の厨子に聖観音像とお前立ちの観音像が安置されている。
聖観音像は962年(応和2)、丹波国郡司宇治(曽我部)宮成が京の仏師に造らせたといい、この像をめぐって平安後期の説話集『今昔物語集』巻16が不思議な因縁を伝えている。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋