日本三景のひとつ、「天橋立」の北端に鎮座する。
『延喜式』では山陰道8か国中第一の名神大社に列し、丹後国の一の宮で名高い。
北近畿タンゴ鉄道(KTR)天橋立駅の駅頭から対岸に延びる天橋立を渡って、徒歩なら30分、観光船なら15分。
歩くにしても船で渡るにしても、参道が天下の名勝・天橋立という華やかな神社は、全国、この神社をおいてほかにない。
社伝によると、創建は、神代に遡る。
北の奥宮の地・真名井原に匏宮として豊受大神が鎮座していたが、紀元前55年(崇神天皇39)、天照大神が大和国笠縫邑から遷って吉佐宮(与謝宮)と称した。
683年(天武天皇11)、吉佐宮を籠神社として彦火火出見命を祀ったが、719年(養老3)、真名井原の本宮を現在地に移し、彦火明命を主祭神としたという。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋