神仏霊場
京都52番
まつの お でら
松尾寺

真言宗
本 尊
住 所
電 話
URL
備 考134番、写真

 福井県と京都府をまたぐ標高699メートルの青葉山あおばさんの中腹に建つ。 奥の院は山頂にある。 若狭わかさ富士の別名もある青葉山は、早くから修験道の修行場であり、松尾寺の山号もまた青葉山である。 白山はくさん信仰で名高い泰澄たいちょう上人がまつった妙理大権現だいごんげんが、山上にある。 JR小浜おばま線松尾寺駅からは徒歩で50分。 七曲がりの坂を登る参道はかなりきつい。
 開創は、708年(和銅1)。唐の威光いこう上人が青葉山を眺め、中国にその姿が似た馬耳山ばじさんという霊山のあることを思い登山。 はたせるかな、松の大樹に馬頭ばとう観音かんのんを感得し、草庵そうあんを結んだのがはじまり。 正暦しょうりゃく年間(990〜995)に漁夫の春日かすが為光が出家し、光心と名乗り、海上で霊木を得て馬頭観音を刻んでまつったのを中興としている。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋