神仏霊場 滋賀2番 |
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鈴鹿峠の三重県側は急峻な難所であるが、近江に入るとなだらかな下りになる。
野洲川支流の田村川が国道下を蛇行して流れる。
東海道はここにかかる板橋から田村神社参道を経て、土山の宿に入った。
板橋は江戸中期に架橋され、国道開通で撤去されたが、2005年(平成17)に「海道橋」の名で再建され、参道を通る旧街道が復活した。
橋を渡ると、うっそうとした森のなかに銅製の二の鳥居が迎える。
三の鳥居をくぐると、拝殿がある。
主祭神坂上田村麻呂とともに、倭姫命と嵯峨天皇が祀られる。
創建は垂仁天皇の時代、倭姫命が皇大神宮の宮地を求め当所へ下向し、奉斎されたとき、倭姫命の生霊を鎮祭されたのにはじまる。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋