神仏霊場
滋賀4番
さい みょう じ
西明寺

天台宗
本 尊
住 所
電 話
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備 考138番

 紅葉の名所で知られる「湖東三山」のなかでは北にある。 総門左の有名な不断ふだん桜(県指定天然記念物)は、初秋から白い小ぶりの5、6枚の花びらを開き、紅葉最盛期では対照的に楚々そそとした風情をかもしだす。 参道の両側は木立に包まれ、夏は緑の回廊を演出する。
 総門は西に面し、石段の上に二天門、本堂の配置は三山に共通する。 西明寺は834年(承和1)に仁明にんみょう天皇の勅願で創建、と寺縁起は伝える。 伊吹山いぶきやまの開山で知られる三修さんしゅう上人が琵琶湖びわこ西岸を歩いていると、東方の山に紫雲がたなびき、訪れて見れば池のなかから紫の光が射し、薬師やくし如来にょらいが現われる。 立木にその姿を彫り、安置したのが寺の起こりとなる。 薬師如来が放った光が西の方角を明るくしたことから、西明寺の名になった。 山号は龍応山りゅうおうざん

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋