神仏霊場
滋賀7番
かん のん しょう じ
観音正寺

天台宗単立
本 尊
住 所
電 話
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備 考141番

 湖東の名峰繖山きぬがさやま(標高433メートル)は、その形がふんわりとした衣笠きぬがさに似ていることから名づけられた。 古代から信仰の山であり、北西には安土あづち城跡がある。
 参拝の道は、車なら安土側の林道(有料)経由で途中から石段を上るか、石段なしの参拝なら東近江市五個荘ごかしょう石馬寺いしばじ側の有料道路から山上の駐車場まで行ける。 表参道は、石寺いしでら口からの山道で、札所ふだしょ最大の難所を上る覚悟がいる。 石段道になってすぐ右手にある日吉ひよし神社には、観音正寺の守護神、十禅権現ごんげんまつられ、本地仏の木造地蔵菩薩(平安前期)が残る。
 開創については、『日本書紀』に、聖徳太子が「蒲生河がもうのかわに人魚を得る」の記述があり、寺縁起にも、苦しむ人魚の願いを聞いた聖徳太子が建立、と記している。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋