神仏霊場
滋賀8番
えい げん じ
永源寺

臨済宗永源寺派
本 尊
住 所
電 話
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備 考142番

 愛知えち川に沿って八風はっぷ街道が八日市ようかいちから三重県・千草ちぐさを結んでいる。 この道は、鎌倉・室町期には山賊が横行する鈴鹿すぐか峠を避け、鈴鹿山脈東の流通路として近江おうみ、桑名の物資が行き交った、近江商人の源流の道。
 寺は八風街道が山中に入る手前の東岸にあり、川の流れはふちになって青々と水をたたえている。 山号は瑞石山ずいせきざん。 紅葉の名所で名高く、関西で三本の指に入る。 5月の新緑から夏の木漏れ日のころに、静寂を求める参拝客も多い。
 開基は南北朝時代の1361年(康安1)、近江守護の佐々木ささき(六角)氏頼うじよりが名僧の誉れ高い寂室じゃくしつ元光げんこう禅師に帰依きえ、招請して伽藍がらんを建立したことにはじまる。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋