神仏霊場 滋賀8番 |
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臨済宗永源寺派 |
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愛知川に沿って八風街道が八日市から三重県・千草を結んでいる。
この道は、鎌倉・室町期には山賊が横行する鈴鹿峠を避け、鈴鹿山脈東の流通路として近江、桑名の物資が行き交った、近江商人の源流の道。
寺は八風街道が山中に入る手前の東岸にあり、川の流れは淵になって青々と水をたたえている。
山号は瑞石山。
紅葉の名所で名高く、関西で三本の指に入る。
5月の新緑から夏の木漏れ日のころに、静寂を求める参拝客も多い。
開基は南北朝時代の1361年(康安1)、近江守護の佐々木(六角)氏頼が名僧の誉れ高い寂室元光禅師に帰依、招請して伽藍を建立したことにはじまる。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋