神仏霊場
滋賀12番
み かみ じん じゃ
御上神社
主祭神
住 所
電 話
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備 考146番

 三上山みかみやま(432メートル)は、大津の琵琶湖びわこ岸から眺めると、孤峰のごとくそびえ、近江おうみ富士の別名がある。 紫式部は「打出うちいでて三上の山をながむれば 雪こそなかれふじのあけぼの」と詠んだ。 子どもたちには、瀬田せた橋まで押し寄せた大百足おおむかでを退治したたわらの藤太とうた伝説の「百足山」で親しまれてきた。
 「三上社」「三上明神みょうじん」ともいう。 『古事記』に、「近つ淡海おうみ御上みかみはふりがもちいつく天之御影神」と記されている。 社伝によると、孝霊こうれい天皇の6年、三上山に天之あめの御影みかげのみことが降臨し、御上祝が三上山を磐境いわさかと定めてまつった。 元正げんしょう天皇の718年(養老2)、藤原不比等ふひとが勅命により現地に社殿を建てさせて奉還し、内外末社を造営したという。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋