神仏霊場
滋賀14番
いし やま でら
石山寺

東寺真言宗
本 尊
住 所
電 話
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備 考148番、写真

 平安時代の石山いしやまもうでは、京都から逢坂山おうさかやまを越え、打出浜うちではまから船で瀬田せた川を下った。 船で行く風雅な参詣さんけいは今、クルーズ船に姿を変え、継承されている。 山門(重文・鎌倉)には大提灯おおちょうちんが掛かり、両翼には仁王像がこぶしを振り上げる。 境内は参道が真っすぐに延び、突き当りの石段を上ると、珪灰石けいかいせきの岩場の前に至る。 石灰岩が花崗岩かこうがんマグマとの接触によって熱変性した後に露出した、この奇岩怪石(国天然記念物)は石山寺の名の起こりにもなった。 山号は石光山せっこうざん
 『石山寺縁起絵巻』(重文)には、747年(天平19)、良弁ろうべん僧正(のちに東大寺別当べっとう)が岩山で釣り糸を垂れる老翁、比良ひら明神みょうじんの化身から観音霊地の啓示を受け、聖武しょうむ天皇の念持仏の如意輪にょいりん観音かんのん像を安置したのがはじまりとある。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋