神仏霊場 滋賀16番 |
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天台真盛宗 |
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坂本は、比叡山の麓という意味から名のついた、石積みのある里坊の門前町。
戒光山西教寺は里坊を北に歩いた横川の登り口にある。
総門をくぐると、参道は真っすぐに延び、両側に塔頭が並ぶ。
全国に400余の末寺をかかえる天台真盛宗総本山。
応仁の乱で荒れた世の中を称名念仏と戒律で救おうとした宗祖真盛上人の思いが、読経と鉦の音に込められ、独特の雰囲気をかもしだしている。
寺伝によると、618年(推古天皇26)、勅命により創建。
その後荒れていたが、のちに比叡山の良源が法華三昧を修した。
さらに、源信も入寺して修行、念仏の道場とした、と伝わる。
1486年(文明18)に真盛上人が入寺、堂塔・教法を再興し、真盛宗を開いた。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋