御朱印があるのは社寺だけではありません。

 朱印の上に仏や仏殿の名などを墨書した、いわゆる御朱印ではありませんが、日本三大祭のひとつ祇園祭の山鉾町にも朱印があることをご存知でしょうか?

 現在、祇園祭は33の山と鉾が前祭と後祭の2日に分かれて巡行していますが、これら巡行している山鉾町だけでなく、休み山2つを含めた全35の山鉾町すべてに朱印があります。 専用の朱印帳も発売されており、山鉾や屏風を見て回るだけでなく、各山鉾町を巡って朱印を集めることも祇園祭の楽しみ方のひとつです。

 祇園祭の朱印の起源については、残念ながら管理人は寡聞にして知りません。 ご存知の方がいらっしゃいましたらご教示いただけると幸いです。

 また天皇陵に参拝した証としていただく御陵印(または陵印)と呼ばれる朱印もあります。

 御陵印は初代神武天皇から第124代昭和天皇まで、すべての天皇に対応した印が用意されています。 ただし歴代天皇は124代ですが、重祚(ちょうそ)が2度あるため天皇は122人、合葬の場合があるため天皇陵は112陵、さらに隣接する複数の天皇陵が一つの印になっている場合があるため御陵印は93印となっています。

 天皇陵の所在地は西は山口県から東は東京都まで広域に広がっていますが、御陵印は5ヶ所の陵墓監区事務所にまとめて保管されていますので、すべての御陵印をいただくのもそれほど困難ではありません。

更新日:2017/09/30