祇園祭
山鉾巡行 前祭
もう そう やま
孟宗山
ご利益親孝行
分 類舁山(かきやま)
所 在中京区烏丸通四条上ル笋町
URLhttps://ja-jp.facebook.com/mosoyama.youth
備 考

 別名を「笋山たけのこやま」ともいう。 山に飾る御神躰(人形)は中国の史話「二十四孝」の一人「孟宗」。 病身の母を養う孟宗が、雪の中でたけのこを掘りあてた姿をあらわしている。

 人形は七条大仏師康朝左京の作といわれ、唐人衣装に笠をつけ右手に雪をかぶった筍、左手にはくわを肩にかついで立っている。 欄縁らんぶち彫金ちょうきん群鳥図の金具は幸野楳嶺こうのばいれい(一八四四〜一八九五)の下絵、見送みおくりはかつての雲龍文様うんりゅうもんよう綴錦つづれにしきや鳳凰に牡丹図の中国刺繍ししゅうを用いていたが、昭和十五年以来、竹内栖鳳たけうちせいほう筆の白地墨画叢竹図はくじぼくがそうちくずのものが用いられている。 この地味な墨画の見送は、極彩色豊かな他の山鉾のなかにあって、却って異彩をはなっている。 胴懸どうかけは平成二十・二十一年度に新調された。 平山郁夫の「砂漠らくだ行(日)」「同(月)」の原画による綴織つづれおりである。 また、町内に保存されている旧胴懸の蔦小花唐草はヨーロッパ毛織捺染なせんという珍しいものである。

出所:『孟宗山』京都市駒札

更新日:2017/09/20