産土神

 あなたが生まれた土地の神様は、あなたが生まれた土地からどんなに遠く離れて暮らしていても、一生涯、生まれる前から死んだ後まであなたを守護してくださるそうです。 そんな神様が産土神です。

 新年になると初詣に出かけ、子どもが生まれて1か月目になるとお宮参りに行き、そして子どもが成長すると七五三のお参りに行きます。

 産土神社は一般に小さな神社です。 御朱印はなく、普段は宮司さんもいらっしゃらない無人の兼務社かもしれません。 でも、そこは確かにあなたの産土神社、心の霊場です。


お地蔵さん

 関西、特に京都ではほとんどの町内にお地蔵さんが祀られています。 そして8月23〜24日頃、お地蔵さんの前で地蔵盆が行われます。 お地蔵さんの祀られていない町内では、わざわざその期間だけ壬生寺などからお地蔵さんをお借りして、地蔵盆を行うところもあります。 現代風にレンタル地蔵と呼ばれることがありますが、これも出開帳に基づくれっきとした伝統行事です。

 子供たちの健康と健やかな成長を願い、子供たちを楽しませようと大人たちが知恵を絞って行う地蔵盆。 でも子供の方はそんなことなど気にもとめず、純真におやつを食べてゲームを楽しみ、福引の結果に文句を言うのでした。

 子を持って知る親の恩というやつでしょうか。 かく言う私(管理人)も、子供の頃に受けた恩を思い出しながら、今は子供たちのために地蔵盆を運営しています[1]。 そしてこの良き伝統をこれからも永く守っていきたいと思っています。

 町内のお地蔵さん。 これもまた、紛れもなく心の霊場です。


[1]菩提寺のご住職から「恩送り」という言葉を教えていただきました。いい言葉です。

更新日:2016/02/27