菅公御伝記 昭和4年(1929)

菅公御伝記は菅原道真の一生と北野天満宮の由緒をまとめた伝記で、菅原恒覧(1859-1940)によって昭和4年(1929)に出版されました。

残念ながら吉祥院天満宮の創祀に関する内容は含まれていませんが、道真の一生が分かり易くまとめられているため、ここに掲載します。

菅原恒覧は工部大学校に学んだ鉄道技師で、天満宮の神職等ではありません。 鉄道工業株式会社の創設者であり、余部橋梁や丹那トンネルの建設を請け負ったことで知られています。 真偽の程は定かではありませんが、菅原道真の35代目の子孫と伝えられており、晩年には道真・天神関連のさまざまな文書や絵画を収集し、その集大成として菅公御伝記を自費出版したようです。

国立国会図書館デジタルコレクションで公開されている『菅公御伝記』は昭和8年(1933)の再版本で定価30銭ですが、管理人が所有するものは昭和4年(1929)の初版本で非売品となっています。 また初版本には再版本にない図が多く含まれています。

本伝記のデータ化に際して、異体字や旧字体の漢字はできるだけ標準の新字体に改めましたが、仮名は旧仮名遣いのままとしました。 また変体仮名はフォント表示できないため、「志(し)」のように表記しました。

追伸
図をスキャナでデータ化するため和綴じの紐を緩めようとしたら、劣化していた紐が切れて本がばらばらになってしまいました。 仕方ないか。(泣


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更新日:2021/12/25