４グループの仏像

　仏像は大きく４つのグループに分類することができ、それぞれの姿・形に特徴があります。

仏像 働き 姿
如来（にょらい） 仏教（＝苦しみを乗り越え幸せに暮らすための方法）を広める仏 悟りを開いた釈迦の姿：アクセサリーを身に着けず、簡素なただ１枚の袈裟を着ている
菩薩（ぼさつ） 人びとに寄り添い、様々な願いに応える仏 修行を始める前の釈迦の姿：宝冠を戴いて装身具を付け、一般的に柔和な表情をしている
明王（みょうおう） 悪人を正しい方へ導き、様々な悪や災いを打ち消す仏 牙を出した恐ろしい表情で、武器を持ち炎に包まれている
天（てん） バラモン教や民間宗教から仏教に取り入れられた守護神
仏教の世界や仏教を信じる人びとを守り、人びとに福を授ける仏		 鎧を着けた姿、上半身が筋肉隆々の姿、袖口の広い福を着た姿などで、蓮の花に乗っていない

仏像 例
如来 釈迦如来、薬師如来、阿弥陀如来、大日如来、毘盧遮那如来（盧舎那仏）
菩薩 観音菩薩、十一面観音菩薩、千手観音菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、虚空蔵菩薩、日光・月光菩薩
明王 不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王、愛染明王、孔雀明王
天 毘沙門天（多聞天）、持国天、増長天、広目天、大黒天、弁財天、帝釈天、吉祥天、歓喜天（聖天）、韋駄天

参考
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更新日：2024/03/23