加茂七石

 加茂七石(かもしちせき/かもなないし)は賀茂川(鴨川)に産し、水石(すいせき)[1]や庭石として珍重される石の総称です。 加茂川石とも呼ばれています。

 加茂七石としてよく知られているのは下表の7つですが、これら7つに限定されるものではありません。 それぞれの石にバリエーションがあり、また花背峠の古道(ふるみち)沢から産する古道真黒石(古道鞍馬石)なども加茂七石とされています。

 過去には多く産出された加茂七石ですが、戦後の規制強化によって現在は河川敷での採取が原則禁止されています。 他県の似た石の利用も全国的な規制強化で徐々に困難となり、今では老朽化で解体された町家の庭石が再利用されているそうです。

加茂七石 読み方 石質 特徴
1八瀬(真黒)石 やせ(まぐろ)いし ホルンヘルス 八瀬石の種類=八瀬真黒石(加茂真黒石)・八瀬巣立真黒石・加茂川紅流し石、八瀬よもぎ石など
2鞍馬石 くらまいし 花崗閃緑岩 石に含まれる磁流鉄鋼が時間の経過とともに酸化して茶色い色味が出る
鞍馬石の種類=本鞍馬、黒鞍馬、金鞍馬、鬼鞍馬、栗鞍馬、姫鞍馬など
3雲ヶ畑石 くもがはたいし チャート 通称は畑石(はたいし)
小豆色や茶色に近い色
4賤機[2](糸掛)石 しずはた(いとかけ)いし 珪石 表面に糸をかけたような模様
5紅加茂石 べにかもいし チャート 鮮やかな紅色に白や黒色の石目模様
6(紫)貴船石 (むらさき)きぶねいし 緑色岩類 貴船石の種類=紫貴船石・青貴船石・貴船よもぎ石・貴船五色石など
7畚下石 ふごおろしいし/ふぐろいし チャート 昔は火打ち石として利用
畚(わらで編んだ籠)に石と銭を入れてやり取りした畚下(ふごおろし)から命名
[1]水石(すいせき)は、室内で石を鑑賞する日本の文化、趣味です。 自然石を台座、または水盤に砂をしいて配置して鑑賞します。
[2]賤機(しずはた)は現在の静原です。

更新日:2024/10/10