比叡山麓七里

 比叡山麓七里(ななさと)は、比叡山の麓にある七つの里の総称です。

 参考にしている『京都市の地名』に2種類の情報がありましたので、その両方を以下に示します。

七里 読み方 現住所
1一乗寺 いちじょうじ 左京区一乗寺(北部)
2舞楽寺 ぶがくじ 左京区一乗寺(南部)
3藪里 やぶさと 左京区一乗寺(中部)
4修学寺 しゅがくじ 左京区修学院
5山端 やまばな 左京区山端
6高野 たかの 左京区上高野
7大原 おおはら 左京区大原

 七里の産土神の祭礼は七里祭または「さんやれ祭」とよばれ、3月5日(現在の鷺森神社の祭礼は5月5日)に各社の神輿が修学院天王社に集まったそうです。 さすがに大原からの神輿参加は厳しいでしょうね。

七里 読み方 産土神 現在
1一乗寺村 いちじょうじ 八大神社 八大神社
2舞楽寺 ぶがくじ 天王(八王子)社 明治5年(1872)[1]八大神社に合祀
3藪里 やぶさと 比良木天王(牛頭天王)社 明治6年(1873)、八大神社に合祀
4修学院村 しゅがくいん 天王社 鷺森神社
5山端 やまばな 牛頭天王社 ★調査中[2]
6高野村 たかの 御霊社 崇道神社
7白川村 しらかわ 天王社 北白川天神宮
[1]八大神社の由緒書では明治7年(1874)になっています。
[2]確かな情報は見つかっていませんが、山端が修学院村の一部だったこと、および鷺森神社が修学院と山端の氏神社になっていることから、鷺森神社に合祀されたものと思われます。

更新日:2020/05/24