八幡八郷

 八幡八郷(やわたはちごう)とは、石清水八幡宮の鎮座する男山の北と東に位置する門前の内(うち)四郷とその東に広がる外(そと)四郷とを合わせた八郷のことで、八幡庄とも言います。

凉森神社 「守護不入之所」石標

 内四郷と外四郷は室町時代以前に形成されたと考えられていますが、八幡八郷の初見は徳川家康の時代です。 八幡八郷は家康によって検地が免除され、守護不入の地として石清水八幡宮の社務(検校)に支配されました。

八幡八郷 読み方 内四郷 外四郷 現在の地名
1科手郷 しなでごう 八幡市八幡(科手・大谷・高坊)
八幡市橋本
2常盤郷 ときわごう 八幡市八幡(一丁畑・垣内山・カイトリ・源野・菰池・在応寺・沢、他)
3山路郷 やまじごう 八幡市八幡(山路・旦所・森、他)
4金振郷 かなぶりごう 八幡市男山(金振・石城・泉、他)
八幡市八幡(安居塚・石不動、他)
5美豆郷 みずごう 伏見区淀美豆町
6際目郷 さいめごう 伏見区淀際目町
7生津郷 なまづごう 伏見区淀生津町
8川口郷 かわぐちごう 八幡市川口
八幡市下奈良(一丁堤)

更新日:2022/10/10