25日の天神さん

 菅原道真(すがわらのみちざね)は、平安時代前期の貴族で学者かつ政治家です。 忠臣として名高く右大臣にまで昇りましたが、左大臣藤原時平に讒訴(ざんそ)されて大宰府へ左遷され、失意のうちに現地で亡くなりました。

 道真の死後、朝廷関係者の怪死や都での天変地異が多発したことから、朝廷に祟りをなしたと畏れられ、道真は天満天神として信仰の対象となって祀られるようになり、現在では学問の神として親しまれています。

 この道真の生まれた日が承和12年6月25日(845年8月1日)、そして亡くなった日が延喜3年2月25日(903年3月26日)。 また醍醐天皇から太宰府に左遷する旨の詔勅が発せられた日が昌泰4年1月25日(901年)でした。 このように重大な出来事がいずれも25日であったことから、25という数字が道真こと天満天神にとって特別なものとなりました。

 北野天満宮では毎月25日の縁日に「天神さん」の市がたち、特に1月25日の初天神と12月25日の終(しま)い天神は境内周辺に露店が所狭しと立ち並び、終日多くの参拝者で賑わいます。


「菅公御誕生之地」碑
(吉祥院天満宮)

「菅原邸址」碑
(菅原院天満宮神社)