真言八祖

 真言八祖(しんごんはっそ)とは真言宗で崇拝される8人の祖師のことで、真言宗の教法を伝授継承したとされる「付法(ふほう)の八祖」と、教法の継承拡充に貢献したとされる「伝持(でんじ)の八祖」の二つがあります。

 また、付法と伝持の八祖からそれぞれ弘法大師を除いた真言七祖(しんごんしちそ)という呼び方もあります。

付法 伝持 名前 読み方 概要 (生没年) 像の特徴
1第一祖 91 大日如来 だいにちにょらい
2第二祖 92 金剛薩埵 こんごうさった
3第三祖 1第一祖 龍猛菩薩
(龍樹)
りゅうみょうぼさつ
(りゅうじゅ)
インド仏教の僧 三鈷杵を持つ
4第四祖 2第二祖 龍智菩薩 りゅうちぼさつ インドの僧 梵経を持つ
5第五祖 3第三祖 金剛智三蔵 こんごうちさんぞう インドで生まれ中国・唐で活躍した僧
(671-741)
念珠を持つ
6第六祖 4第四祖 不空三蔵 ふくうさんぞう 中国・唐代の僧
(705-774)
外縛印を結ぶ
95 5第五祖 善無畏三蔵 ぜんむいさんぞう インド・摩伽陀国(マガダこく)の国王、訳経僧
(637-735)
右手の人指し指を立てる
96 6第六祖 一行阿闍梨 いちぎょうあじゃり 中国・唐代の僧
(683-727)
衣の袖下で印を結ぶ
7第七祖 7第七祖 恵果和尚 けいかかしょう 中国・唐代の僧
(746-806)
童子を伴う
8第八祖 8第八祖 弘法大師
(空海)
こうぼうだいし
(くうかい)
真言宗の開祖
(774-835)
五鈷杵を持つ

参考

更新日:2023/11/18