三部経

 三部経とは、仏教の各宗派で特に重要な3種類の根本経典のことです。

 浄土宗における浄土三部経のほか、大日三部経、法華三部経、護国三部経、弥勒三部経などがあります。

浄土三部経
名称 読み方 内容
1無量寿経
(大経)
むりょうじゅきょう 法蔵菩薩が四十八願を立て修行の末に無量寿仏(阿弥陀仏)と成った経緯、その仏国土である極楽の様子、念仏による往生の教えなどを説いています。
2観無量寿経
(観経)
かんむりょうじゅきょう 南無阿弥陀仏のお念仏を称えることによって誰もが救われ極楽に往生できること、極楽世界に往生する者を九品に分類する九品往生の教えを説いています。
3阿弥陀経
(小経)
あみだきょう 極楽浄土のありさま、極楽にいる阿弥陀仏、生ある者は極楽への往生を願うべきことなどを説いています。

大日三部経(真言三部経) 法華三部経
名称 読み方 名称 読み方
1大日経 だいにちきょう 1無量義経
(開経)
むりょうぎきょう
2金剛頂経 こんごうちょうぎょう 2妙法蓮華経/法華経
(本経)
みょうほうれんげきょう/ほけきょう
3蘇悉地経 そしつじきょう 3仏説観普賢菩薩行法経
(結経)
ぶっせつかんふげんぼさつぎょうほうきょう

護国三部経(鎮護国家三部経) 弥勒三部経
名称 読み方 名称 読み方
1妙法蓮華経 みょうほうれんげきょう 1弥勒大成仏経 みろくだいじょうぶつきょう
2仁王経 にんのうきょう 2弥勒下生経 みろくげしょうきょう
3金光明経 こんこうみょうきょう 3観弥勒菩薩上生兜率天経
(上生経)
かんみろくぼさつじょうしょうとそつてんきょう

更新日:2015/02/11