十大願

　十大願（じゅうだいがん）とは、普賢菩薩が衆生教化のために立てた１０の誓願（＝誓い）のことで、『華厳経』普賢行願品に説かれています。 すべての菩薩の行願（＝精進しようとする誓い）の代表格といわれます。

願名	読み方	意味
1一者礼敬諸仏	いっしゃきょうらいしょぶつ	一つに、仏を礼拝し敬う
2二者称讃如来	にしゃしょうさんにょらい	二つに、仏を称讃する
3三者広修供養	さんじゃこうしゅくよう	三つに、広く心から供養する
4四者懺悔業障	ししゃさんげごっしょう	四つに、悪業を悔い改める
5五者随喜功徳	ごしゃずいきくどく	五つに、功徳を喜ぶ
6六者請転法輪	ろくしゃしょうてんぽうりん	六つに、教えを説いてくださるよう願う
7七者請仏住世	しっしゃしょうぶつじゅうせ	七つに、仏がこの世にずっといらっしゃるよう願う
8八者常随仏学	はっしゃじょうずいぶつがく	八つに、いつも仏に従って学ぶ
9九者恒順衆生	くしゃこうじゅんしゅじょう	九つに、生きとし生きるものたちを父母のように敬う
10十者普皆廻向	じっしゃふかいえこう	十に、すべての功徳があまねく皆にいきわたるよう願う

• ｅ国宝　普賢菩薩像（東京国立博物館）
• ｅ国宝　普賢菩薩像（奈良国立博物館）

更新日：2023/11/18