山州洛外六地蔵菩薩

延命地蔵菩薩経直談鈔　元禄１０年(1697)

延命地藏菩薩經直談鈔 山州洛外六地藏菩薩		現在
一番	御菩薩池（ミソロイケ）ノ地藏尊	上善寺／鞍馬口地蔵（姉子の地蔵、深泥池地蔵）[1]
二番	山科（ヤマシナ）地藏尊	徳林庵／山科地蔵（四ノ宮地蔵、廻（めぐり）地蔵）
三番	伏見（フシミ）ノ地藏尊	大善寺／伏見六地蔵
四番	鳥羽ノ地藏尊	浄禅寺／鳥羽地蔵
五番	桂（カツラ）地藏尊	地蔵寺／桂地蔵
六番	太秦（ウツマサ）地藏尊	源光寺／常盤地蔵（乙子の地蔵）
此六地藏ハ小野篁（ヲノノタカムラ）ノ雕刻ニシテ本（モト）ハ伏見太[2]善寺ニ安置ス 是ニ由テ此所ヲ六地藏ト云 其ノ後平清盛（キヨモリ）公右ノ六所ニ配（ハイ）立シ又厥（ソノ）後西光法師七月廿四日ニ順礼ヲ始メ玉フトナン 具サニハ前ニ註ス

[1]	明治時代の神仏分離令で、御菩薩池（深泥池）の傍の地蔵堂に祀られていたものが、上善寺へ移されました。 現在、旧地（北区上賀茂深泥池町）に深泥池地蔵堂が再興され、二代目地蔵尊が奉納されています。
[2]	原文通り「太」と表記しています。

更新日：2025/06/10