洛陽延命六地蔵 護念寺記録 元禄5年(1692)

西光法師の定めた六地蔵は洛外にあり、老人や弱者にとって巡礼は容易ではありませんでした。 そこで誰でも容易に巡礼ができるよう、宝誉英舟という僧が貞享4年(1687)に洛陽延命六地蔵を定めました。

護念寺記録 現在
一番 東光寺 北野御前通り 東光寺
二番 護念寺 今出川六軒町下る 護念寺
三番 上善寺[1] 鞍馬口 上善寺
四番 西昌寺 寺町椹町 西昌寺[2]
五番 万年寺 五条下る寺町 万年寺
六番 長圓寺 松原大宮西入る 長圓寺
[1]現在の上善寺の鞍馬口地蔵は深泥池地蔵とも呼ばれ、元々深泥池の畔(洛外)にあった深泥池地蔵が明治期に移されたものです。 従ってここに登場する上善寺の地蔵は、深泥池地蔵とは別に存在した前・鞍馬口地蔵と考えられます。
[2]宝永5年(1708)の大火後、寺町通から現在地へ移転しました。 元禄9年(1696)の「京大絵図」を見ると、寺町通の椹木町通(今はここに存在しない)を上がった所に『西昌寺』が描かれています。

更新日:2025/10/30