洛陽天満宮廿五社

吉祥院天満宮詳細録 原典：洛陽天満宮廿五社廻　明治２６年(1893)

洛陽天満宮廿五社廻		現在
御輿岡天満宮	下立賣通御前通西入三町目北かは北野神社御旅所	御輿岡神社
吉祥院天満宮	千本通四つ塚二町下る西入吉祥院村	吉祥院天満宮
行衛天満宮	七條通千本西入四町目北かは	綱敷行衛天満宮 ※ 昭和９年(1934)、行衛天満宮が綱敷天満宮と合併
綱敷天満宮	同三町目北かは
書聖天満宮	油小路通木津屋橋下る不動堂町西かは道祖神社内	道祖神社末社　書聖天満宮
天道天満宮	佛光寺通猪隈かど天道社内	天道神社末社　天道天満宮
菅大臣天満宮	西洞院通佛光寺下る	菅大臣神社
北菅大臣宮	右北門そと北かは	北菅大臣神社
當社は紅梅殿の舊跡にして菅神の御父是善卿を祭る
筑紫天満宮	松原西洞院かど五條天神社内	五条天神社末社　筑紫天満宮
天満宮	松原諏訪町かど新玉津嶋社内	新玉津嶋神社末社 天満宮
アヤコ 文子天満宮	間之町通萬年寺下る西かは	文子天満宮[1]
飛梅天満宮	馬町通本町東入四町目下る東かは大佛新日吉神社内	新日吉神宮末社　飛梅天満宮
阿波天満宮	五條通大橋東五町目北かは若宮八幡宮境内	若宮八幡宮社末社　阿波天満宮
安井天満宮	廣道松原上る三町目西かは安井金刀比羅社内	安井金比羅宮末社　天満宮
天満宮	大和大路四條下四町目惠美須社内	京都ゑびす神社末社　天満宮
火除天満宮	寺町通四條下る東かは	火除天満宮[2]
錦天満宮	錦小路寺町東入る	錦天満宮
下御靈天満宮	寺町丸太町下る下御靈社内	下御霊神社末社　天満宮社
吉田山天満宮	吉田神社境内竹中稲荷社そば	吉田神社末社　竹中稲荷神社境内社　天満宮社
菅原院天満宮	烏丸通下立賣下る西かは	菅原院天満宮神社
靈光殿天満宮	新町通今出川下る西かは	霊光殿天満宮
御靈天満宮	寺町鞍馬口西南上衛宮内	上御霊神社　天満宮社
水火天満宮	堀川寺之内上る三町目	水火天満宮 ※ 昭和２７年(1952)、上天神町から現在地へ移転
北野文子天満宮	北野社境内南手水鉢の北で	北野天満宮末社　文子天満宮
北野一之保天満宮	右西の方	北野天満宮末社　一之保神社（時鳥天神）
舊西京安樂寺ほとゝぎす天神[3]
北野天満宮	官幣中社	北野天満宮
以上　但し拝順は信者の隨意
右薨去より今明治廿六年迄九百九十一年也。明治廿六年癸已年丑の日

[1]	菅原道真の乳母だった多治比文子が、道真の死後、お告げを受けて自宅の庭に祠を建てて道真を最初にお祀りした天神信仰発祥の神社、北野天満宮の前身神社と言われています。
[2]	火除天満宮は大雲院の鎮守社でしたが、昭和４８年(1973)に大雲院だけが東山区祇園町に移転し、火除天満宮は現在地に残りました。
[3]	廃仏毀釈によって神宮寺の安楽寺が廃寺となり、安楽寺天満宮は「一之保社」として北野天満宮内へ遷座されました。 その後、旧跡地には再び安楽寺天満宮（上京区北町）が創始されています。