西国観音	観音霊験記　文化１１年(1814)

　この観音霊験記は、貞享４年(1687)刊の『西国洛陽三十三所観音霊験記』の版木を流用していることが報告されています。^[1]

観音霊験記		現在
西國一番	那智山（なちさん）	青岸渡寺
西國二番	紀三井寺（きみゐてら）	紀三井寺
西國三番	粉河寺（こかわてら）	粉河寺
西國四番	槙尾寺（まきのをてら）	施福寺
西國五番	葛井寺（ふぢゐてら）	葛井寺
西國六番	壺坂寺（つぼさかてら）	壺阪寺
西國七番	岡寺（おかてら）	岡寺
西國八番	長谷寺（はせてら）	長谷寺
西國九番	南圓堂（なんゑんだう）	興福寺　南円堂
西國十番	三室戸寺（みむろじ）	三室戸寺
西國十一番	上醍醐寺（かみのだいごじ）	醍醐寺　「准胝堂」焼失[2]
西國十二番	岩間寺（いわまてら）	岩間寺
西國十三番	石山寺（いしやまてら）	石山寺
西國十四番	三井寺（みいでら）	三井寺
西國十五番	今熊野（いまくまの）	観音寺
西國十六番	京（きやう）清水寺（せいすいじ）	清水寺
西國十七番	同（おなしく）六波羅寺（ろくはらじ）	六波羅蜜寺
西國十八番	六角堂（ろくかくだう）	六角堂
西國十九番	革堂（かうだう）	行願寺
西國二十番	良峯寺（よしみねじ）	善峯寺
西國廿一番	穴穂寺（あなほてら）	穴太寺
西國廿二番	総持寺（そうちし）	総持寺
西國廿三番	勝尾寺（かちをじ）	勝尾寺
西國廿四番	仲山寺（なかやまてら）	中山寺
西國廿五番	播州（はんしう）清水（きよみつ）	清水寺
西國廿六番	法花寺（ほつけじ）	一乗寺
西國廿七番	書写寺（しよしやでら）	圓教寺
西國廿八番	成相寺（なりあいじ）	成相寺
西國廿九番	松尾寺（まつのをでら）	松尾寺
西國卅番	竹生島（ちくぶしま）	宝厳寺
西國卅一番	長命寺（ちやうめいじ）	長命寺
西國卅二番	観音寺（くわんおんじ）	観音正寺
西國卅三番	谷汲寺（たにくみでら）	華厳寺

[1]	『西国洛陽三十三所観音霊験記』 観音霊験記研究会, 駒沢短大国文16, 1986年
[2]	平成２０年(2008)８月の落雷による火災で准胝堂が焼失し、現在は下醍醐の金堂に准胝観音が安置されています。