三十三所観音 御産御祈目録 建武元年(1334)
御産御祈目録 現在
1 丹後国成相寺 伊勢大夫判官入道親光。 28.成相寺
2 近江国観音寺 佐渡大夫判官入道道譽。 32.観音正寺
3 同袋懸 近衛大夫判官職政。 他.観音寺
4 同石山 勢多大夫判官章兼。 13.石山寺
5 丹波国穴太 近藤左衛門尉為重。 21.穴太寺
6 法性寺観音堂 壱岐前司康雄。 洛.法性寺
7 美濃国谷汲 土岐伯耆入道存孝。 33.華厳寺
8 紀伊国三井寺 三川権守師直。  2.紀三井寺
9 那智如意輪寺 宇都宮左馬権頭公綱。  1.青岸渡寺
10 和泉国真木尾 高次郎右衛門尉師久。  4.施福寺
11 粉川寺 尾張権守師康。  3.粉河寺
12 行願寺 紀瀧口左衛門尉重行。 19.行願寺
13 播磨国清水寺 東市正長年。 25.清水寺
14 中山 能登兵衛尉信高。 24.中山寺
15 播磨国神呪寺 伯耆判官義高。 他.神呪寺
16 乙訓吉峯寺 周防左衛門尉知清。 20.善峯寺
17 河崎 但馬瀧口左衛門尉宗尚。 洛.「感応寺」廃寺 /河崎観音は清和院
※ 清和院に合併
18 清水寺 安芸瀧口左衛門尉行賢。 16.清水寺
19 六波羅密寺 高倉大夫判官章興。 17.六波羅蜜寺
20 六角堂 下野孫左衛門尉康兼。 18.六角堂
21 興福寺南圓堂 佐渡大夫判官秀清。  9.興福寺 南円堂
22 同西金堂 美濃大夫判官全職。 他.興福寺 「西金堂」焼失
※ 享保2年(1717)
23 勝尾寺 伊与権守重成。 23.勝尾寺
24 同惣持寺 大内紀行光。 22.総持寺
25 醍醐如意輪寺 安芸右馬頭時実。 11.醍醐寺 如意輪堂[1]
26 同岩間 飛騨左衛門尉行賢。 12.岩間寺
27 東大寺法花堂 肥後守頼職。 他.東大寺 法華堂(三月堂)
28 元興寺 石見大夫判官入道重知。 他.元興寺
29 長谷寺 大蔵少輔兼光。  8.長谷寺
30 龍蓋寺 雅楽将監入道道光。  7.岡寺
31 天王寺金堂 小笠原兵衛蔵人頼貞。 他.四天王寺 金堂
32 河内国高井寺[2] 大外記頼元。 5.葛井寺
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注)寺院名の前の数字は現在の西国三十三所の札所番号、"洛"は洛陽三十三所の札所、"他"はその他の寺院。
[1]醍醐寺は聖宝理源大師が上醍醐の山上に小堂宇を建立し准胝・如意輪の両観音像を安置したのに始まり、延喜7年(907)に醍醐天皇の勅願寺となってから准胝堂・如意輪堂・五大堂・薬師堂などが建立されました。 現在の札所は准胝堂ですが、同一とみなしました。
[2]「高」は「葛」の誤記または誤読と思われます。

更新日:2017/11/17