川東西国三十三所[1]

【別称】桑田・船井郡西国三十三所、北方巡拝、北郷巡拝、川北巡拝、郡西国三十三所、近辺順礼、近郷順礼

全国三十三カ所観音霊場
および全国八十八カ所霊場ご詠歌集
全国ふるさと
三十三所巡礼辞典
現在[2]
寶永六己丑年暮春創設 大正十四乙丑年晩秋復興『川東三十三所御詠歌集』川東霊場円通会本部発行 関連資料「ふるさと千歳」。 宝永6年(1709)以前に両郡の人びとにより成立。ご詠歌は平位利実作。大正14年復興。 亀岡市・南丹市
- 東山院 ★調査中
1 美濃田 元明院 元明院 元明院(廃寺)[3]
(幡谷山元明院 大悲観世音菩薩 南桑旭村)
2 小口 東光寺 東光寺 東光寺
(千年山東光寺 聖観世音菩薩 南桑千歳村)
3 出雲 極楽寺 神宮寺
(極楽寺)
極楽寺
(元神宮寺[4]極楽寺 十一面観世音菩薩 南桑千歳村)
4 北屋 耕雲寺 耕雲寺 耕雲寺
(祇陀山耕雲寺 聖観世音菩薩 南桑千歳村)
5 江島里 蔵寶寺 蔵宝寺 蔵宝寺
(蔵寶寺 観世音菩薩 南桑千歳村)
6 国分 東林寺 東林寺 東林寺(廃寺?)[5]
養仙寺
(元東林寺 養仙寺 聖観世音菩薩 南桑千歳村)
7 保津 文覚寺 文覚寺 文覚寺
(文覚寺 聖観世音菩薩 南桑保津村)
8 保津 養源寺 和光院
(養源寺)
和光院(廃寺?)
養源寺
(元和光院 養源寺 如意輪観世音菩薩 南桑保津村)
9 勝林島 極楽寺 極楽寺 極楽寺
(万年山極楽寺 聖観世音菩薩 南桑河原林村)
10 河原尻 寶光寺 福林寺
(宝光寺)
福林寺(廃寺?)
宝光寺[6]
(元福林寺 寶光寺 聖観世音菩薩 南桑河原林村)
11 馬路 導養寺 導養寺
(長林寺)
長林寺境外仏堂 導養寺観音堂
(長林寺兼務 虚空蔵菩薩 南桑馬路村)
12 池尻 慶應寺 慶應寺 慶応寺
(福壽山慶應寺 聖観世音菩薩 南桑馬路村)
13 光徳寺 光徳寺 光徳寺[7]
(岩鍋山光徳禅寺 聖観世音菩薩 南桑旭村)
14 竹林寺 竹林寺
(光徳寺)
★調査中
(光徳寺内竹林寺 如意輪観世音菩薩 南桑旭村)
15 観音寺 観音堂 観音寺
(興禅寺)
住吉神社内 観音堂
(興禅寺兼務観音堂 千手観世音菩薩 船井富本村)
16 [8] 興禅寺 興禅寺 興禅寺
(興禅寺 千手観世音菩薩 船井富本村)
17 西田 西来寺 西来寺 西来寺
(興禅寺[9] 西来寺 聖観世音菩薩 船井富本村)
18 西田 大日寺 泰清寺
(大日寺)
大日寺
(元泰清寺 大日寺 十一面観世音菩薩 船井富本村)
19 青戸 智恵寺 智恵寺 智恵寺
(妙見山智恵寺 聖観世音菩薩 船井富本村)
20 刑部 観音堂 刑部村観音堂 ★調査中[10]
(観音堂 船井富本村)
21 池上 池上院 池上寺(院) 池上院
(五大山池上寺 大日如来 船井新庄村)
22 池上 大悲堂 大悲堂 池上院 大悲堂(観音堂)
(池上院内 大悲堂 不動明王 船井新庄村)
23 廣瀬 光明寺 光明寺 ★調査中
(阿弥陀寺内 光明寺 十一面観世音菩薩 船井富本村)
24 廣瀬 阿弥陀寺 阿弥陀寺 阿弥陀寺
(阿弥陀寺 千手観世音菩薩 船井富本村)
25 野條 林泉寺 林泉寺 林泉寺
(林泉寺 十一面観世音菩薩 船井新庄村)
26 山室 長安寺 長安寺 長安寺
(永樂山長安寺 十一面観世音菩薩 船井新庄村)
27 畑中 清源寺 清元(源)寺 清源寺
(金龍山清源寺 聖観世音菩薩 船井新庄村)
28 諸木 泉谷寺 泉谷寺 泉谷寺
(諸木山泉谷寺 聖観世音菩薩 船井新庄村)
29 諸木 蔭凉庵 青雲寺
(蔭凉寺)
蔭凉寺
(元青雲寺 蔭凉庵 聖観世音菩薩 船井新庄村)
30 日置 護國寺 護国寺 護国寺
(龜峯山護國寺 聖観世音菩薩 船井富本村)
31 日置 水上庵 水上庵
(護国寺)
水上庵[11](廃庵?)
護国寺
(水上庵 聖観世音菩薩 船井富本村)
32 氷所 瑞雲寺 瑞雲寺 瑞雲寺
(氷寶山[12]瑞雲寺 白衣観世音菩薩 船井富本村)
33 山階 真神寺 真神寺
(山階村観音堂)
真神寺
(荘厳山真神寺 如意輪観世音菩薩 南桑旭村)
- 善光寺霊場 美の田 大雲寺 大雲寺
(龍峯山大雲寺 阿弥陀如来 南桑旭村)
- 室橋 如城寺 如城寺
(如城寺 聖観世音菩薩 船井新庄村)
- 船枝 福壽寺 福寿寺
(福壽寺 薬師如来 船井新庄村)
[1]亀岡盆地を流れる桂川(保津川・大堰川)の左岸(東側)の地域を川東と呼び、川東西国三十三所と中筋西国三十三所は桂川を挟んで対向した位置にあります。
[2]亀岡市仏教会のYouTubeチャンネル❐に「亀岡紀行 川東西国33所めぐり」がビデオ公開されています。
[3]「南桑田郡誌(1924)」P262❐の元明院の項に以下の記述があります。 「字美濃田に在り、眞言宗に屬し、東寺末たり。寺傳によれば本寺は和銅元年元明天皇の勅願により創建せらるゝところにして、・・・」
[4]神宮寺は出雲大神宮(亀岡市千歳町千歳出雲)の元・神宮寺で、神仏分離令後に廃寺となり、明治4年(1871)に十一面観音像は極楽寺へ遷されました。
[5]「南桑田郡誌(1924)」P271❐に東林寺の説明があります。 「東林寺 字國分に在り、黄檗宗に屬す。本堂は文政年間の再興に係り、安置の木彫聖觀音立像一軀は丈三尺二寸あり、・・・」
[6]「南桑田郡誌(1924)」P266❐の寶光寺の項に以下の記述があります。 「字河原尻に在り、臨済宗妙心寺派に屬し、明治廿五年寶陀山福林寺及東光山大日寺を合寺したるものなり。」
[7]「南桑田郡誌(1924)」P263❐の光徳寺の項に以下の記述があります。 「字杉にあり、曹洞宗に屬し、永平寺末たり。往古は本村の東南千歳山頂にありて岩鍋山岩平寺と稱し、・・・」
[8]「観音寺」の誤植と思われますが、原文通り「杉」と表記します。
[9]「興禅寺」は余分(誤記)と思われますが、原文通り表記します。
[10]久留守神社(南丹市八木町刑部宮ノ本)の元・神宮寺(廃寺)の可能性が考えられます。
[11]「京都府地名大辞典(上)」角川書店, P1174の日置村の項に以下の記述があります。 「社寺に大送神社、曹洞宗水上院(庵の誤記?)・護国寺がある。」
[12]「氷寶山」は「氷室山」の誤植と思われますが、原文通り表記します。

更新日:2023/03/11