円光大師二十五霊場 円光大師二十五箇所案内記 明和3年(1766)

霊沢撰の「円光大師二十五箇所案内記」によって二十五霊場が制定されました。

円光大師[1]二十五箇所案内記 現在
1 美作 誕生寺 誕生寺
2 讃岐 法然寺[2] 法然寺
3 播磨 十輪寺 十輪寺
4 尼ケ崎 如来院 如来院
5 勝尾寺 二階堂 勝尾寺 二階堂
6 四天王寺 念仏堂 四天王寺 「念仏堂」焼失[3]
※ 現在の札所は阿弥陀堂
7 大阪 一心寺 一心寺
8 大川 報恩講寺 報恩講寺
9 当麻 奥之院 當麻寺 奥院[4]
10 香久山 法然寺 法然寺
11 東大寺 竜松院 東大寺塔頭 龍松院[5]
※ 現在の札所は指図堂
12 伊勢 欣淨寺 欣浄寺
13 清水 滝山寺 清水寺 阿弥陀堂[6]
14 小松谷 正林寺 正林寺
15 伏見 源空寺 源空寺
16 粟生 光明寺 光明寺
17 嵯峨 二尊院 二尊院
18 清滝 月輪寺 月輪寺
19 京寺町 法然寺 法然寺
※ 昭和36年(1961)、現在地へ移転
20 京寺町 誓願寺 誓願寺
21 大原 勝林寺 勝林院
22 百万遍 知恩寺 百萬遍知恩寺
23 京寺町 清浄華院 清浄華院
24 黒谷 金戒光明寺 金戒光明寺
25 総本山知恩院 知恩院
[1]圓光(円光)大師とは法然上人のことで、圓光大師の他に東漸大師・慧成大師・弘覚大師・慈教大師・明照大師・和順大師・法爾大師の大師号が贈られています。
[2]山本氏の論文では「②讃岐 ③法然寺 ④播磨 十輪寺 ④尼ケ崎 如来院」となっていますが、別の個所に「③播磨 十輪寺」の表記があるため、「②讃岐 法然寺」の誤植と判断しました。
[3]念仏堂は西大門(極楽門)前にありましたが、昭和20年(1945)に戦災で焼失しました。 再建計画はあるようですが、今のところまだ再建されていません。 代わりに一時期は六時堂が、現在は阿弥陀堂が札所になっています。
[4]現在の正式名称は「奥院」ですが、当初は「往生院」と称していました。
[5]現在は東大寺大仏殿の北、正倉院の東にある龍松院ですが、過去は大仏殿西の勧進所にあったようです。 勧進所龍松院の門前に位置し龍松院の管理下にあった指図堂が、龍松院の移転の際にそのまま残されたものと推測しています。
[6]都名所図会(巻之三)」の音羽山清水寺の項に以下の記述があります。 「阿弥陀堂は瀧山寺(りうさんじ)と號す 本尊は阿弥陀佛の坐像を安置す」

更新日:2016/03/26