七福神信仰は室町時代に京都で最初におこり、それが次第に日本各地へ拡がっていきました。 江戸時代には現在のような宝船に乗った七柱の福の神(大黒天、弁財天、毘沙門天、福禄寿、恵比須神、寿老人、布袋尊)の原型ができましたが、七柱の神は固定されたものではなく、お多福、吉祥天、達磨、宇賀神(男弁天)などが入れ替わったり、追加されて八福神になったりします。
現在、日本各地に300近くの七福神巡りがあるといわれており、なかでも東京都には30近くの七福神巡りがあります。 江戸時代から継続しているものもありますが、多くは次の3つの時期に創設または復興されています。
こうした時代背景のもと、観音霊場ではなく七福神巡りが創設された理由は何でしょう? 私は次のように考えていれます。
皆さんの地元にも七福神巡りがあると思います。 お正月にはぜひお出かけください。
名称 | 地域 | 創設年、他 |
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谷中七福神 | 台東区・荒川区・北区 | 宝暦年間(1751-1764) |
元祖山手七福神 | 港区・目黒区 | 蟠龍寺に安永4年(1775)の札所標石、昭和初期再開 |
隅田川七福神 | 隅田川東岸 | 文政7年(1818)、明治41年(1908)復興、旧名:向島七福神 |
亀戸七福神 | 江東区 | 明治42年(1909)頃、戦後中断し昭和53年(1978)復興 |
深川七福神 | 江東区 | 明治末期、戦後中断し昭和45年(1970)復活 |
石勝山の手七福神 | 港区・渋谷区 | 大正13年(1924)〜戦中、現在休止、 石材店「石勝」による震災復興記念、別名:青山七福神 |
東海七福神 | 品川区 | 昭和7年(1932)、品川の東京市編入記念 |
浅草名所(などころ)七福神 | 台東区・荒川区 | 昭和8年(1933)、戦後中断し昭和52年(1977)復興 |
柴又七福神 | 葛飾区 | 昭和8年(1933) |
港七福神 | 港区 | 昭和8年(1933)〜昭和15年(1940)[麻布稲荷七福神]、 昭和41年(1966)再興 |
板橋七福神 | 板橋区・練馬区 | 昭和12年(1937)頃 |
新宿山ノ手七福神 | 新宿区 | 大正年間(1912-26)?、昭和9年(1934)? |
江戸川ライン七福神 | 葛飾区 | 戦後〜??、現在休止 |
日本橋七福神 | 中央区日本橋 | 昭和30年(1955)頃、昭和51年(1976)再開 |
銀座七福神 | 中央区銀座 | 昭和43年(1968)〜平成11年(1999)、現在休止 |
下谷七福神 | 台東区 | 昭和52年(1977) |
青梅七福神 | 青梅市 | 昭和55年(1980) |
池上七福神 | 大田区 | 昭和56年(1981) |
八王子七福神 | 八王子市 | 昭和56年(1981) |
調布七福神 | 調布市 | 昭和61年(1986)、昭和60年(1985)調布七福神会結成 |
荏原七福神 | 品川区 | 平成3年(1991) |
千寿七福神 | 足立区千住 | 平成4年(1992)、平成20年(2008)構成寺社変更 |
小石川七福神 | 文京区 | 平成7年(1995) |
日野七福神 | 日野市 | 平成11年(1999) |
伊興(いこう)七福神 | 足立区 | (平成17年(2005)以前) |
東久留米七福神 | 東久留米市 | 平成17年(2005) |
武蔵野吉祥七福神 | 武蔵野市・三鷹市 | 平成19年(2007) |
原町田七福神 | 町田市 | 平成21年(2009)、町田市制施行50周年記念 |
武蔵五日市七福神 | あきる野市 | 平成22年(2010) |
雑司が谷七福神 | 豊島区・文京区 | 平成23年(2011)、平成22年(2010)七福神会結成 |
新春下町七福神 | 荒川区・台東区 | 平成25年(2013)、通称:荒川七福神 |
多摩川七福神 | 大田区 | 平成26年(2014) |
伊豆大島七福神 | 大島町 | ?? |
更新日:2019/08/11