初詣、夏越の祓、お祭り・神事、お宮参り、七五三参り、合格祈願、結婚式、厄祓い、地鎮祭など、日本人なら誰でも人生の節目々々で神社にはお世話になります。

 でも、ご朱印がブームになるまでは神社でご朱印をいただくことはありませんでしたね。 少なくとも私(管理人)は。

 ご朱印は元々寺院に写経を納めた際の受付印であったとする説が有力で、ブームにあやかって神社がご朱印を取り入れたように勘違いされている方がいらっしゃるかもしれませんが、決してそうではありません。 神仏習合の時代から現在に至るまで、神社でも参拝の証としてご朱印は授与されてきました。

 近年は世界文化遺産登録や式年遷宮の話題で神社を訪れる人が増えましたが、新たな朱印めぐりの創設(下表)によってご朱印目当てで参拝する人も増えています。

 刀剣乱舞ファンの女子たちが大挙して賑やかに4社を巡ったっていいじゃないですか。 それがきっかけで、神聖な空気に包まれて神社の素晴らしさに気付く機会が得られるならば。

表 近年創設された京都の神社めぐり
創設年名称備考
昭和51年(1976)京都十六社
昭和58年(1983)西大路七福社
乙訓鎮座神社創設は平成7年(1995)頃?
平成19年(2007)京都五社
平成22年(2010)京洛八社
平成27年(2015)京都刀剣

 神社参拝が一過性のブームに終わることなく、朱印めぐりで干支の記念品をいただくことが正月の京都の伝統行事として定着し、鎮守の森がいつまでも存続し続けることを願っています。

更新日:2021/03/04