洛陽六阿弥陀 第六番 |
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浄土宗西山深草派 総本山 本尊 阿弥陀如来 |
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誓願寺は飛鳥時代に開かれた寺である。 天智天皇は常に仏の心を求められ、ある夜の霊夢により、当時仏師として名を馳せていた賢問子(けんもんし)・芥子国(けしこく)父子に丈六の阿弥陀如来坐像の造立を命じた。 二人は別々の部屋で仏の半身を彫っていたが、合体すると寸分違わず合致して見事な仏像ができあがったという。 ご本尊の阿弥陀如来の完成とともに仏堂が建立され、天智天皇6年(667)に七堂伽藍が完成、「誓願寺」と名付けられたのである。
ご本尊を父子が制作していたとき、夜になると大勢の人がオノやノミを使う音が聞こえるので部屋の中を見ると、賢問子が地蔵菩薩、芥子国が観音菩薩になり、闇の中で光を放ちながら彫っていたという。 これらは春日大明神の本地であることから、ご本尊は春日大明神が造られたと崇め奉られ、今日に至っている。
出所:『誓願寺』リーフレット
更新日:2014/12/23