祇園祭
山鉾巡行 前祭
あられ てん じん やま
霰天神山
ご利益火除け・雷除け
分 類舁山(かきやま)
所 在中京区錦小路通室町西入ル天神山町
URLhttps://www.araretenjinyama.jp
備 考
[1]

 錦小路通室町西入にあるので、「錦天神山にしきてんじんやま」、また「火除ひよけ天神山」ともいわれる。 永正年間(一五〇四〜一五二〇)京都に大火のあったとき、時ならぬ霰が降り猛火はたちまち消えたが、そのとき一寸二分(約三・六センチ)の天神像が降ってきたのでこれを祀ったのが霰天神山の起こりであるという。

 山の上には欄縁らんぶちにそって朱塗り極彩色の廻廊かいろうをめぐらし、中央に唐破風からはふ春日造かすがづくりの神殿を安置する。 前懸まえかけは十六世紀にベルギーで製作されたイーリアス物語を描いた毛綴けつづれを用いて来たが、平成二十一年、復元新調した。 他に、中国刺繍の太湖岩鳳凰図もある。 左右の胴懸どうかけ上村松篁うえむらしょうこう(昭和六十年新調)、上村淳之あつし(平成十四年新調)親子の原画花鳥綴織つづれおりで、後懸は雲龍文様うんりゅうもんよう綴錦つづれにしき(平成二十一年新調)。 旧胴懸どうかけ曙織あけぼのおり、蝶に牡丹図(文政三年(一八二〇)製)は大切に保存されている。

 山の縁起にちなみ宵山には「火防ひぶせ、雷け」の御守が授与される。

出所:『霰天神山』京都市駒札


[1]油天神山のページに誤って霰天神山の朱印が押されています。

更新日:2017/09/20