祇園祭
山鉾巡行 前祭
あし かり やま
芦刈山
ご利益疫病除け
分 類舁山(かきやま)
所 在下京区綾小路通西洞院西入ル芦刈山町
URLhttp://www.ashikariyama.jp
備 考

 謡曲「芦刈」に基づく。 故あって妻と離れて難波の浦で芦を刈る老翁が、やがて妻との再会をはたす夫婦和合の姿をあらわす。

 御神体(人形)の旧御頭は天文六年(一五三七)七条仏師運慶の流れをくむ康運作。 天正一七年(一五八九)銘をもつ重要文化財指定の「綾地あやじ締切しめきり蝶牡丹文ちょうぼたんもん片身替かたみかわり小袖こそで」は山鉾最古の衣装。 現在の前懸と見送は山口華楊原画の段通「凝視」(一九八六)と綴織「鶴図」(一九八五)、胴懸は尾形光琳原画の「燕子花かきつばた」(一九九四)。 欄縁らんぶちの彫金飛雁の錺金具は明治三六年(一九〇三)川辺華挙の下絵で藤原観教作。 旧胴掛の「鶴亀つるかめ蜀紅文しょくこうもん絲錦裂いとにしきぎれ」(江戸時代)をはじめ、「獅子しし蜀紅文しょくこうもん繻珍しゅちん小袖こそで」(江戸時代)、古い見送など貴重な染織品を多く残している。

出所:『芦刈山』京都市駒札

更新日:2017/09/20