祇園祭
山鉾巡行 前祭
うら で やま
占出山
ご利益安産
分 類舁山(かきやま)
所 在中京区錦小路通烏丸西入ル占出山町
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備 考

 別名を「鮎釣山あゆつりやま」ともいう。 神功皇后じんぐうこうごうが肥前国(現在の佐賀県)松浦で鮎を釣って、戦勝のしるしとしたという説話による。

 御神体(人形)は金の烏帽子えぼしに太刀をはき、右手に釣竿、左手に釣り上げた鮎を持って立つ。 神功皇后は、古くから安産の神として祀られ、山鉾巡行のくじ順が早いと、その年はお産が軽いといわれる。 安産の神として公家の信仰も厚く、女院や公卿の姫君などから寄進された小袖や打掛うちかけ水干すいかんなどが多数、御神体衣装として保存されている。

 水引みずひきは三十六歌仙図の刺繍。 前懸まえかけ胴懸どうかけは日本三景の綴錦つづれにしきで天保二年(一八三一)の製作。 このうち山口素岳やまぐちそがくの松島図下絵は別に保存されている。 見送みおくりには花鳥龍文様の綴錦が用いられ、近年それらを復元新調した。 宵山には安産の御守りと腹帯とが授与される。

出所:『占出山』京都市駒札

更新日:2017/09/20