最近創設された朱印めぐりの中には、地域の活性化や街おこしを目的として、商工会議所や商店街などが主体になって創設・運営しているものがあります。(表4)

 対象エリアが限られているからだと思いますが、これらは古くからある霊場のような宗教的意味のある数字への拘りがなく、神社と寺院の混在という特徴があります。 これらは別に気になりませんが、新たに創設される場合は、統一コンセプトというかまとまり感のあるものにして、長く続けていただきたいなぁと思っています。


 「願いごと・叶いごと 宇治十三まいり」は、新たな観光ルートの開発と街おこしを目的に、宇治商工会議所の異業種交流グループ「鳳凰会」の創立10周年記念事業として創設されました。 平成11年(1999)以降、毎年春にイベントが開催されていましたが、残念ながら7年目の平成17年(2005)で終了したようです。 恐らく、商工会議所として当初の目的を達成したというのがイベント終了の理由でしょう。

 一方、伏見五福めぐりは30年継続しています。 こちらの運営主体である洛南保勝会は、観光景勝地の美化の維持や観光地としての魅力向上を目的として、自主的に活動しておられる地域住民の団体です。 こうした共通の目的と熱い思いをもった人々の集まりであればこそ、伏見五福めぐりが長く続いている理由だと思います。

表4 近年創設された京都の寺社めぐり
創設年名称構成関連組織
昭和60年(1985)伏見五福神社:3、寺院:2洛南保勝会
平成11年(1999)宇治十三社寺神社:6、寺院:7宇治商工会議所
平成26年(2014)京都洛北神社:11、寺院:19京都洛北・森と水の会
平成26年(2014)新京極八社寺神社:1、寺院:7新京極商店街振興組合
平成27年(2015)嵐電沿線神社:9、寺院:4京福電鉄

更新日:2016/12/24