庚申七ヶ所

京羽二重大全　天明４年(1784)

京羽二重大全		現在
幸神	上御霊西ノ丁	猿田彦神社[1]
幸神社	塔之段幸神丁	幸神社
金剛寺	八坂	金剛寺　／青面金剛
金蔵寺	白川はし	「青蓮院塔頭　金蔵寺」廃寺　／庚申は尊勝院へ ※ 明治初年
山王宮	室町仏光寺角	日吉神社
六角堂	六角烏丸東ヘ入	六角堂　「庚申[2]」廃絶
神明宮	姉小路新町西ヘ入	高松神明神社

[1]	庚申信仰は、庚申の夜に謹慎して眠らずに過ごす「守庚申（しゅこうしん）」と呼ばれる行事が起源とされています。 庚申信仰は仏教と結びついて青面金剛を本尊として祀るようになりますが、さらに神仏習合の流れの中で猿を共通項として信仰の対象が拡大していきました。 猿田彦神：　「猿」の字が「庚申」の「申」に通じるため。また、猿田彦が塞の神と同一視され、これを「幸神（さいのかみ）」と書いて「こうしん」とも読めるため。 日吉（ひえ）山王：　山王の神使が猿であるため。
[2]	「都名所図会（巻之一）」では六角堂境内に「庚申」が描かれていますが、現在は見当たりません。