真言宗十八本山 第一番 |
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真言宗善通寺派 総本山 本尊 |
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真言宗宗祖・弘法大師空海和尚は、宝亀5(774)年6月15日、讃岐国多度郡屏風浦、すなわち現在の総本山善通寺の地に、父・佐伯善通公、母・玉寄姫の子として御誕生になられた。
善通寺の創建は、『多度郡屏風浦善通寺之記』によれば、唐より帰朝した空海和尚が、父の寄進した4町四方の地に、師である恵果和尚の住した長安・青龍寺を模して建立した寺であり、大同2(807)年臘月(陰暦12月)朔日に斧始めを行い、弘仁4(813)年6月15日に落慶し、父・善通の名をとって「善通寺」と号したと記されている。
善通寺は真言宗善通寺派の総本山であり、「屏風浦五岳山誕生院」と号している。 山号の「五岳山」は、寺の西にそびえる香色山・筆山・我拝師山・中山・火上山の五岳に由来し、その山があたかも屏風のように連なることから、当地はかつて「屏風浦」とも称された。 「誕生院」の院号が示す通り、弘法大師の御誕生の地に建つ善通寺は、京都東寺、紀州高野山とならぶ弘法大師の三大霊跡のひとつとして、また四国八十八ヶ所霊場の第七十五番札所として、古くから歴代天皇をはじめ、人々の篤い信仰をあつめてきた。
出所:『十八本山巡拝案内記』から抜粋
≪南大門(みなみだいもん)≫
「五岳山」の扁額が掲げられた南大門は、高麗門と呼ばれる形式の造りで、高さが9.7mもあります。 |
≪金堂(本堂)≫
東院(伽藍)にある金堂は、空海が密教を学んだ唐の長安・青龍寺の伽藍を模して建立されたとされています。 |
≪御影堂(大師堂)≫
空海が生まれた佐伯家の邸宅跡に建てられたのが西院(誕生院)で、その中心に御影堂があります。 |
更新日:2020/01/18