真言宗十八本山
第二番
じょう や さん す ま でら
上野山 須磨寺
真言宗須磨寺派 大本山
本尊 
法語除暗遍明(じょあんへんみょう)
御詠歌よにひゞく あおばのふえの なにぞきく
 すまのみてらの まつかぜのこえ
住 所
電 話
URL
備 考

 須磨寺の開創は、平安初期の仁和2(886)年聞鏡上人が勅命によって、上野の地(現在地)に七堂伽藍を建立し、これよりさき兵庫の和田岬の海中から出現された聖観世音菩薩の尊像を本尊として奉祀したことに始まる。 その後、今日にいたるまで源頼政や豊臣秀頼による中興もあったが、数度の大きな天災人災を受け、幕末には興廃の極みとなっていた。 しかし、明治の中頃より諸堂並びに頭塔[1]三院を再建又は新築し、寺観を旧に復してきたが、平成7年の阪神淡路大震災により大きな被害を被る。 しかし、粛々として復興に励むと共に、体だけでなく心のバリアフリーも念頭においた境内と堂宇の改修に努め、震災前にも劣らぬ寺観を呈している。

 当山のご本尊は聖観世音菩薩で、新西国第二十四番の霊験あらたかな観音霊場であるが、同時に、神戸から阪神方面では「須磨のお大師さん」の名で親しまれているように、この地域での弘法大師信仰の中心霊場として、毎月20日、21日の縁日には境内に多数の露店もならび、多くの参詣者で賑わうのが常である。

出所:『十八本山巡拝案内記』から抜粋

≪龍華橋≫
 龍華橋を渡り仁王門をくぐると、参道はまっすぐ唐門から本堂へと続きます。
≪本堂≫
 新西国第二十四番の霊験あらたかな本尊聖観世音菩薩が祀られています。
≪大師堂≫
 宗祖弘法大師と真言八祖が祀られており、毎月20日と21日の縁日は多くの参詣者で賑わいます。
≪源平の庭≫
 平家物語が伝える美しくも哀しい有名な史話、今から800年前の平敦盛と熊谷直実の一騎討ちの場面を再現した庭です。

[1]「頭塔(ずとう)」はあり得ません。「塔頭(たっちゅう)」の誤記でしょうが、原文のまま表記します。

更新日:2020/01/18