真言宗十八本山
第三番
ほう らい さん きよし こう じん せい ちょう じ
蓬莱山 清荒神 清澄寺
真言三宝宗 大本山
本尊 
法語帰依三宝(きえさんぽう)
御詠歌ほうらいの やまにきよしの あらみかみ
 ひびにりやくも あらたなりけり
住 所
電 話
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備 考

 古記に依れば、59代宇多天皇の勅願によって創建された清澄寺は、千百年の伝統を持つ古刹である。 往古は東の嶺(旧清(もときよし)という)にあったが、再度の戦火により西の谷に移り、現在に至っている。 「清シ」の地名により「清荒神」と俗称されるが正しくは「蓬莱山清澄寺」である。 本尊は大日如来、守護神四天王を祀る。 中世の頃、平清盛の信仰を集めた慈心坊尊恵上人の奇瑞を書いた「冥途蘇生記」の物語は「源平盛衰記」に出ている。 本堂内に尊恵上人の木彫座像がある。 天堂には、三宝荒神、歓喜天、弁財天の三尊を祀り、日々三座、合行如法浴油供の秘法が行われている。 山内の池苑は亀島、鶴島、蓬莱山を型どる池泉回遊式庭園で、江戸時代の名匠の作庭と推賞されている。 昭和22年、三宝三福の教理に基づく真言三宝宗を開き、荒神信仰の総本山清荒神清澄寺として新しく法燈をかかげ現在に至る。

出所:『十八本山巡拝案内記』から抜粋

≪山門≫
 清荒神で知られる清澄寺だけに、石標も寺号ではなく「日本第一 清三寳大荒神王」の文字が正面を向いています。
≪本堂と一願地蔵尊≫
 一願地蔵の頭上まで水を掛けて一つの願いをするとご利益があるそうですが、柄杓(ひしゃく)での水掛けはコントロールが定まらずなかなか難しい。
≪拝殿(天堂)≫
 天堂には仏・法・僧を守護する三宝荒神の他に、歓喜天や十一面観世音菩薩などの諸神諸仏が祀られています。
 天堂前に鳥居があり、奥に荒神影向の榊があるなど、ほとんど神社です。 こんな場合、柏手を打つべきか静かに手を合わせるべきか迷うんですが、どちらが正しいんでしょうね?

更新日:2020/01/18