祇園祭
山鉾巡行 後祭
えんの ぎょう じゃ やま
役行者山
ご利益疫病除け・交通安全
分 類舁山(かきやま)
所 在中京区室町通三条上ル役行者町
URLhttp://ennogyojayama.main.jp
備 考

 役行者山は応仁の乱以前からの舁山かきやまで、御神体(人形)は修験道しゅげんどうの開祖、役小角えんのおずぬ、尊称「神変大菩薩しんぺんだいぼさつ役行者えんのぎょうじゃ」と一言主神ひとことぬしのかみ葛城神かつらぎのかみの三神で、役行者が一言主神を使って葛城山と大峰山の間に橋を架けさせたという伝承を想起させる。

 正面に役行者が帽子もうすを被り袈裟けさ掛絡くわらまとい、経巻・錫杖しゃくじょうを手にほこらに座し、葛城神じゃ女神で手に輪宝りんぽうを、一言主神は鬼形で赤熊しゃぐまかぶおのを携える。 水引みずひき綴錦つづれにしきの名手、西山勘七作の唐子からこ遊図あそびのず、二番水引は萌黄もえぎ地龍文図に正面に壽を織り出し、前懸まえかけ岩牡丹胡蝶図さわぼたんこちょうずを中央に、左右に雲龍文様の三枚繋ぎ、胴懸どうかけ真向龍まむかいのりゅう文様、見送みおくり袋中上人たいちゅうしょうにん請来の朝鮮軍旗で、昇龍波濤しょうりゅうはとう文様の二枚繋ぎを紅地古金襴きんらん安楽庵裂あんらくあんきれで縁取ったものと、中国明朝の官営工場で織られた金地唐美人園遊図と、それを昭和五十七年復元新調した三種がある。 欄縁らんぶちの黒漆塗に高浮彫雲龍と輪宝文様の鍍金ときん金具は見事である。 平成二十年浅葱あさぎ色と朱色の飾りふさ三十本が復元新調された。

 宵山の七月十六日には本山修験宗ほんざんしゅげんしゅう総本山聖護院しょうごいんによる護摩焚ごまだきが行われる。

出所:『役行者山』京都市駒札

更新日:2017/09/20